シアバターはハンドクリームやボディバターに含まれている、知名度の高い成分です。
ですが、知名度が高い割に、オイルではなくバターと呼ばれている理由や、保湿アイテムに含まれていることが多い理由など細かいことはさほど知られていません。
なんとなく「保湿力がある」くらいのことは知られているとは思うのですが……。
SBCPではシアバターをヘアマスクに配合しています。
保湿成分として配合しているのですがしかし、シアバターは保水成分ではないのになぜあえてシアバターを配合しているのか?
知られているようで知られていないシアバターのメリットを説明します。
シアバターはアカテツ科・シアの木(シアーバターノキ)の種子の胚から採取できる植物性油脂です。
シアバターの最大の特徴はオイルなのに固形なこと。
ひとりでキャンプをするソロキャンやその動画が流行ったことで固形燃料を知っている人も多いかと思うのですけれども、「オイルって固形タイプもあるんだ~」と思いましたか?
でも、シアバターオイルというオイルは存在しません。
バターとマーガリンの違いは、動物性油脂なのか植物性油脂なのかという点です。
動物性油脂を使っているのがバターで、植物性油脂を使っているのがマーガリン。
シアバターは植物性油脂ですから本来はバターの仲間ではありません。
しかしながら、常温では固形であるため、オイルではなくバターと表記されます。
常温では固形なシアバターですが、体温で溶けます。
固形の状態で肌に塗布すると、体温でじわじわ溶けるので、溶けた物を塗り広げるわけです。
その融点は約36度5分だと言われているので、成る程、平熱くらいの体温で溶けていますね。
ただし、これは未精製のシアバターの融点です。
精製すると融点は39度くらいまで上がります。
精製とは手を加えて品質を上げることだと言え、精製することで不純物などを取りのぞけるといったメリットがあるのですが、シアバターの融点に関しては未精製のほうが優れていることになります。
「バター」と聞くと食品のイメージが強いかもしれません。
実際、未精製のシアバターは食用油脂として流通していました。
現在では、食用にするよりも化粧品市場等へ輸出する品として扱われています。
というのも、化粧品メーカーがシアバターの持つ効能に着目したことをきっかけに、ハンドクリームやボディクリームやリップクリームにシアバターを配合するようになったからです。
ただ、現地で食用にしかしていなかったのかというと、そうではありません。
化粧品メーカーが着目したくらいですから、現地でも化粧品代わりにされていました。
いえ、化粧品というよりも保湿剤のほうが近いですね。
日差しや紫外線の強い西アフリカでは、赤ちゃんの肌の保湿に使われていたそうです。
また、やけど、切り傷、白髪、抜け毛、止血と消毒など薬品代わりに用いられていた歴史もあります。
要は、シアバターは現地の人々の皮膚と密着な関係にあったわけです。
化粧品メーカーの創業者が現地女性の肌の美しさに気づいてシアバターの存在を知り、皮膚に使うアイテムに配合できるのではと考え、ハンドクリームやボディクリームといった商品になっていきました。
海外化粧品メーカーのみならず日本のメーカーもシアバターを化粧品に配合しています。
じゃあシアバターの効能はというと、全身の保湿に使えます。
顔の肌に使う乳液やクリームの代わりに。
体の肌に使うボディミルクやボディクリームの代わりに。
リップクリームの代わりにもなりますし、ハンドケアやネイルケアに用いることも可能。
ガサガサになってしまったひじや膝のケアにも有効です。
また、髪につけても問題ありません。
現地では赤ちゃんの保湿に使われているくらいですし、植物由来成分ですから、赤ちゃんのケアにも使用できます。
もちろん、大人も使用可能で、シアバターは赤ちゃんからお年寄りまで使える天然由来の保湿剤だと言えます。
シアバターは全身に使えてしかも赤ちゃんから大人まで年齢問わずに使える保湿剤。
ここまではいいとして。
髪の毛にも使えるとはいえ、皮膚に使うのがメインのような感じがしますよね。
事実、日本でシアバターと言えばシアバター配合のハンドクリームがあまりにも有名です。
そういうシアバターをなぜSBCPはあえてヘアマスクに配合したのか?
ひとつめの理由は、単純に保湿成分として配合しました。
古くから使われている天然由来成分で髪にも使えるという安心感のある、保湿成分。
「SBCP 生ミネラルマスク+」には色々、贅沢と言っても過言ではないほど色々な成分を配合しているのですが、保湿剤も複数配合することで万が一にも保湿不足にならないようにしています。
質の良い油分は髪のツヤにも繋がります。
ふたつめの理由は、シアバターが単なる油分ではないからです。
シアバターの主だった成分は、ステアリン酸とオレイン酸。
トコフェロール、カロチノイド、トリテルペンも微量に含まれていますが、ほぼほぼステアリン酸とオレイン酸が占めています。
そのステアリン酸とオレイン酸は人間の皮脂にも含まれています。
厳密には、分泌された皮脂が皮膚の常在菌によって分解された脂肪酸という物の中に含まれているのですが、大変ややこしいので、ステアリン酸とオレイン酸が『皮脂に似ている』くらいの認識でいれば十分かと。
つまり、シアバターは単なる油分ではなく肌なじみが良い油分なのです。
髪は皮膚の仲間ですから髪ともなじみます。
アルガンオイルもそうですが単なる油脂ではなく皮膚との親和性が高いから配合しても油分に偏らないのです。
シアバターは保水成分ではないので水分をキープすることはないけれど油分に偏らせる心配もない。
それゆえに、ヘアケアアイテムである「SBCP 生ミネラルマスク+」に配合しました。
シアバターはシアの木あるいはシアバターノキと呼ばれる木の種子の中に入っている胚から採取できる油脂です。
日本でシアバターと言えば大手化粧品メーカーのハンドクリームがあまりにも有名です。
メーカー創始者がアフリカ人女性の肌の美しさに気づいてその美しさをキープしているシアバターの存在を知ったというエピソードがあります。
美肌に貢献しているシアバター。
ですが、美肌を作る成分を豊富に含んでいるのかというと、ほとんどがステアリン酸とオレイン酸です。
このふたつは脂肪酸で、平たく言うと、人間の皮脂に似ている成分です。
人間の皮脂に似ているので、シアバターは肌なじみが非常に良い!
そもそもが、現地では皮膚の薄い赤ちゃんのケアに使われているシアバター。
赤ちゃんからお年寄りまで使える上になんと全身に使えます。
シンプルな成分の植物由来油脂なので顔の肌にも体の肌にも髪にも頭皮にも爪にも使えます。
シアバター単体で保湿するのも良いのですが、油脂なのでつけ過ぎてしまうとどうしてもベタつきます。
特に、髪や頭皮につけ過ぎるとベタつく上に拭き取ることも難しいのでシャンプーするしかなくなります。
その点、ヘアマスクに配合しているのであれば適度にシアバターの保湿効果を得られてしかも髪にツヤも出るというわけで、SBCPでは「SBCP 生ミネラルマスク+」に配合しています。