シザーケースの中でも軽量な物は特に需要が高いのですが、なぜかわかりますか?
なぜなら、シザーケースは地味に重いからです。
シザーケースその物の重さというよりも色々収納したあとのトータルの重さが問題となります。
必要最低限の物だけしか入れていないつもりでも、シザーやコームやダッカールを入れていくうちに重くなっていきます。
その重さが腰に負担をかけることになるのですが、重量を減らそうにも美容師の相棒であるシザーの数はなかなか減らせませんし、シザー自体の重さを削ることもできません。
となれば、可能な限り、シザーケースは軽量なほうがいい。
数あるシザーケースの中でも飛び抜けて軽量なシザーケースを紹介します。
シザーケースは軽量な物のほうがいい!
そのほうが腰痛を軽減できるからです。
立ち仕事、つまり、立ったまま行う仕事は腰痛の症状が出やすいと言われています。
重い物を持ったり動かしたりしないで立っているだけでも腰痛は出ます。
人間はまっすぐに立っているつもりでもまっすぐには立てていません。
というのも、左右対称な人はあまりいなくて左右非対称であるため、その左右非対称さがまっすぐ立つことを妨げています。
まっすぐに立っているつもりでも、体の右側だけもしくは左側だけに負担をかけてしまっているんですね。
そうなると、体のどこかにゆがみが生じます。
多いのは骨盤のゆがみです。
そして、ゆがみが腰痛となって現れます。
美容師はまさに立ち仕事ですから、腰痛に悩む人も多くいます。
たたでさえ腰痛に悩まされやすいのに、シザーケースを身に着けているとその重さでもっと腰が痛くなる……。
ゆえに、シザーケースは軽量な物のほうがいいですし、実際、軽量なシザーケースはとてもニーズがあります。
軽量なシザーケースの需要は高いわけですが、じゃあ、軽量だとされるシザーケースの重さはどれくらいなのでしょうか。
素材にも左右されますけれども、軽量とされているシザーケースは300グラムを切っている物が多いようです。
ビニールなどのクリア素材の物であれば200グラムを切っている物もあります。
合皮ないし本革だと200グラムは超えて300グラムは切っているといった印象です。
約300グラムという数字だけ見ると、十分軽いように思えます。
が。
シザーの重量を鑑みると、果たして300グラムは軽いと言えるのか……?
もっと重いシザーケースもあるわけですから、300グラムを切っているなら軽量なほうではあります。
軽量なほうではありますがしかし、もっともっと軽量にできるならそれに越したことはないはずです。
ですが、軽量でもシザーがたった1本しか入らないようなケースでは困ります。
1本のシザーしか使わないよ!という美容師が絶対にいないとは言えませんが……最低でも、
・数本のシザー
・1本のコーム
・複数本のダッカール
このあたりが収納できることが条件となりますよね。
300グラムを切っていて軽量とされるシザーケースは上記の物をすべて収納できるくらいのサイズ感ではありました。
もっと軽量なシザーケースなんてあるわけがありません。
と思いきや、なんと100グラムを切っているシザーケースが存在します。
100グラムを切っているとてもコンパクトなシザーケースはその名もズバリ「COMPACT」。
小顔カットやアニメカットとして知られるSTEP BONE CUTの考案創始者であり、STEP BONE CUTのPRODUCTSであるSBCPのブランドオーナーでもある牛尾早百合がプロデュースした物です。
驚くべきは、100グラムを切っている点。
何グラムなのかというと95グラムです。
100をギリギリ切っているわけではなく、余力を残しているとでも申しましょうか。
可能な限り最軽量にしましたという意気込みが伝わってくる軽さです。
牛尾早百合ことSAYURI自身が美容師であり、スタッフをまとめるオーナーでもあることから、美容師の職業病ともいえる腰痛・ヘルニア・むくみ・肩こり等を軽減できるようなシザーケースはないものかと軽量なシザーケースを求め、納得いく物に出会えず、「ないなら作ってしまえ!」と作ったのが「COMPACT」です。
重量以外のスペックはといいますと、サイズは17センチ×6.8センチ、厚みは0.5センチ。
軽いのみならず、縦幅も横幅も厚みさえもコンパクトです。
肝心の収納性は、
・シザーが3本
・コームが2本
・ダッカールが6本
までとなっています。
必要最低限というか必要な物はちゃんと全部入る収納性だと言っていいでしょう。
シザーケースが大きいからとつい何でもかんでも入れてしまって自ら重いシザーケースにしていることも、腰痛などの一因となっています。
余計な物が入らないサイズだからこそ、余計な物を詰め込まずに済むのが「COMPACT」の強みです。
シザーケースは軽量であればあるほど美容師の身体的負担を減らしてくれる。
とはいえ、ペラペラの紙でできているシザーケースでは軽量でも耐久性に問題があります。
ある程度しっかりとした素材で、かつ、軽量。
それと、軽量なのは最低条件でも、小さければ小さいほどいいわけではなく、ある程度の収納性が必要です。
ざっと探しただけでも軽量だとうたわれているシザーケースがすぐに見つかりますし、300グラムを切っている物が多い印象です。
素材によっては、200グラムを切っている物も。
しかし、とあるシザーケースはなんと100グラムを切っています。
STEP BONE CUTの考案創始者であり、自身も美容師であるSAYURIがプロデュースしたシザーケースこと「COMPACT」がその100グラムを切っているシザーケースです。
正確な重量は95グラム。
シザーケースの中でも群を抜いて軽量です。
軽くするために素材を削っているなどということはなく、本革製。
入るシザーは3本までで、これを少ないと思うか適切と思うかは人それぞれではありますけれども、たった1本しか入らないならともかく3本入るなら、そしてコーム2本とダッカール6本も収納できるのですから、「必要最低限の収納性」ではなく「必要な物はちゃんと全部入る収納性」と言っていいのではないでしょうか。