生ケラチンは髪の毛の内側を補修するのではなく外側から中と外を守る

生ケラチンは髪の毛の内側を補修するのではなく外側から中と外を守る

生ケラチンという物も「SBCP 生ミネラルマスク+」には配合されています。
生ケラチンではなく単なるケラチンであれば聞いたことがあるのではないでしょうか。
このSBCP商品紹介ブログでも何回か出したことのある単語です。
ケラチンは、簡単に言うと、髪の毛の主成分と同じ物。
でも、『生ケラチン』は……?
改めてケラチンという物の説明をまじえつつ、生ケラチンのメリットについて詳しく解説します。
ちなみに、生ケラチンをメイン成分に据えたトリートメントの施術は、高いところだとなんと2万円(!)もします。




生ケラチンとは生ものではなく何も加えていない状態

髪の毛にはアミノ酸が良いと言われ、アミノ酸系シャンプーの支持率が高まっています。
髪の毛の主成分はアミノ酸?
いいえ、髪の毛の主成分はケラチンで、ケラチンはたんぱく質です。

ですが、たんぱく質はアミノ酸が結合した物です。
ですから、髪の毛の主成分はたんぱく質だともアミノ酸だとも言えます。

髪の毛にはアミノ酸が良いと言われたり、アミノ酸系シャンプーが髪の毛に良いと言われたりするのは、髪の毛の主成分であるケラチンというたんぱく質はアミノ酸が結合した物だから、というわけです。

ケラチンは18種類のアミノ酸が結合してできています。
18種類のアミノ酸とは、
1.シスチン
2.グルタミン酸
3.ロイシン
4.アルギニン
5.セリン
6.スレオニン
7.アスパラギン酸
8.プロリン
9.グリシン
10.バリン
11.アラニン
12.フェニルアラニン
13.イソロイシン
14.チロシン
15.リジン
16.ヒスチジン
17.メチオニン
18.トリプトファン
これらのことです。

話を『生ケラチン』に戻します。
生チョコや生クリームなど、生がついているとなんとなくやわらかいイメージがあります。
あとは、生鮮食品を指して生ものと呼ぶことがありますね。
生ケラチンも、やわらかいケラチンや新鮮なケラチンなのでしょうか?
それとも、上記に上げたアミノ酸が生?

アミノ酸にしてもケラチンにしても、やわらかさや新鮮さは関係のない物質です。
生ケラチンとは、何かを加えていないケラチンのことです。




生ケラチンはあえて細かくした加水分解ケラチンと対照的にあえて大きいまま

生ケラチンとは何も加えていない状態のケラチン。
それがどうして『生ケラチン』になるのかというと、加水分解ケラチンというケラチンが別に存在するからです。

加水分解とは、読んで字のごとく、水を加える分解。
加えるというか水という物質と反応するという意味合いでもあります。
水と反応した結果、分解した。
水が作用して、分解という反応を示した。
例えば、スニーカーのソールが加水分解を起こしてボロボロになってしまうことがあるのは有名な話です。

もっとも、スニーカーのソールの加水分解は、経年劣化の一種でもあります。
長い時間が経過して、水という物質が作用し、分解という反応が出るわけです。

加水分解ケラチンは経年劣化させるわけではありません。
水をあえて加えて分解させたケラチンになります。
なぜそんなことをするのか?
それは、そうすることでケラチンが細かくなるからです。

物質の最小単位は原子です。
小さな物も大きな物も最少になるまで細かく細かくしていくと原子となり、ふたつ以上の原子がくっつくと分子と呼ばれるようになります。
ケラチンを分子サイズで見てみると、あまり小さくありません。
むしろ大きいです。

髪の毛の主成分・ケラチンは、キューティクルが開いた際に流れ出るなどして減ってしまいます。
減ったぶんを補うのが理想的なのですがしかし、分子サイズが大きいケラチンを入れようとしてもそのままだと入っていきません。
そこで、髪の毛の補修目的でケラチンを細かく分解。
これが加水分解ケラチンです。

つまり、加水分解ケラチンは髪の毛の補修に適したケラチンだということ。
生ケラチンは加水分解ケラチンと対照的に水も何も加えていません。
それじゃあ髪の毛に入っていかないんじゃないの?と思いますよね。
その通り、入っていきません。
それこそが、生ケラチンの狙いです。




生ケラチンは髪の毛表面に残って内部も外部も守る

生ケラチンは加水分解ケラチンと違って分解されていないので分子サイズが大きいままです。
ですが、それこそが生ケラチンの強みです。

加水分解ケラチンは髪の毛の内部に入っていけるサイズだから髪の毛の補修が可能。
対して、生ケラチンは髪の毛の内部に入っていけないサイズだから髪の毛の補修が不可能。
それのどこが強みなのかと思うのは尚早です。

髪の毛の内部に入っていかないということは、髪の毛の外部に残るということです。
生ケラチンは髪の毛の表面に残ります。
すると、髪の毛の内部にもともと存在しているケラチンや水分の流出を防ぐコーティングになってくれます。
同時に、紫外線や摩擦といった外的刺激から髪の毛を守ってくれます。

コーティング剤と言えば、シリコン。
シリコンも髪の毛をコーティングするので手触りが良くなり、ツヤも出ます。
しかしながら、シリコンによるコーティングは髪の毛内部に届けたい栄養をはじく上に皮脂や汚れを閉じ込め、しかも、シリコンは髪にも頭皮にも蓄積します。
シリコンが良くない物だと浸透したのはこれが理由です。
もっとも、これは昔の話。 ツヤが出ることをセールスポイントにしていたシャンプーが販売されていたころの話で、最近のコンディショナー等に配合されているシリコンの一種・ジメチコンは蓄積しないことがわかっています。

生ケラチンはコーティングと言っても昔のシリコンのように“覆う”のではなく分子サイズが大きいから“残る”だけです。
よって、昔のシリコンのように結果として悪影響を及ぼす物ではありません。




まとめ

生ケラチンは髪の毛の内側に入っていかないのではなくあえて残る

髪の毛の主成分はケラチンで、ケラチンはたんぱく質。
たんぱく質はアミノ酸が結合した物。
だから、髪の毛の主成分はたんぱく質だともアミノ酸だとも言える。
ということで、たんぱく質でもアミノ酸でもあるケラチンは、生ものという概念が当てはまりません。
生ケラチンの生は生ものの生ではないのです。
じゃあ生ケラチンとは何なのかというと、水など何かを加えていない無加工のケラチン。
水を加えている加水分解ケラチンという物が存在していてそれと対照的に何も加えていないということで、“生”がついています。
ピュアなケラチンだと言ってもいいかもしれません。

加水分解ケラチン→分解することで分子サイズを小さく→髪の毛の内側に入っていかれる
生ケラチン→分解されていないので分子サイズは大きい→髪の毛の外側に残る

加水分解ケラチンと生ケラチンには上記のような違いがあります。
髪の毛の内部を補修したい、髪の毛の内部にケラチンを届けたいということであれば、加水分解ケラチンのほうが適しています。
しかし、生ケラチンは「髪の毛の内部に入っていかれない」のではなく「髪の毛の外側に残る」という見方ができます。
それすなわち、内側からケラチンが流出しないように防ぎ、外側から紫外線や摩擦に負けないように守るということ。
なおかつ、シリコンのように蓄積しません。
そもそもが髪の毛と同じ成分なので、髪の毛や頭皮に対して悪さをしません。

内部補修をあえてしないのに「できない」と決めつけられることもある、ちょっとかわいそうな生ケラチン。
良くない物だったら美容院の施術メニューに生ケラチントリートメントは存在しないはずです。
今はコロナ禍で緊急事態宣言が解除されても美容院へなかなか行かれないという人も多いので、生ケラチン配合ヘアマスクの「SBCP 生ミネラルマスク+」でホームケアをしてみてください。




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