くせ毛を楽にするテクニックを知っておくと、スタイリングも楽になります。
とはいえ、美容師なら楽々できるテクニックでも美容師じゃなければ楽々できないのですから、難しいテクニックは実用的ではありません。
美容師ではないくせ毛さんでもくせ毛が楽になるテクニックをいくつか紹介します。
くせ毛を活かすテクニックでパーマ風スタイリング
くせ毛をテクニックだけで直毛にしたり、スタイリングでストレートにしたり。
くせの具合にもよりますが、困難です。
ストレートアイロンを使えばくせ毛でもそれなりに直毛にはなりますので、スタイリングでストレートにすることは不可能ではないものの、「こうすればくせ毛が直毛みたいになる」というようなテクニックは正直に言ってプロこと美容師でも難しいです。
ですが、くせ毛を活かすのであれば、プロでなくともやりようがあります。
髪が乾いている状態よりも濡れている状態のほうがくせは強くなる傾向にあります。
そこで、あえて軽く濡らしてからスタイリング剤をつける、もしくは、水分を多く含むスタイリング剤を使って、くせをくっきりとさせます。
そうすると、くせ毛というよりもパーマをかけているように見える“パーマ風”のスタイリングが完成します。
ポイントは、
*濡らす際には水道水を使わない
*髪の根元にスタイリング剤をつけない
この2点です。
日本の水道水は世界の中でもトップクラスのきれいさで飲めるとはいえ、髪を濡らすのに使うと、髪がパサつきます。
パサついた状態を放っておくと髪が傷み、髪が傷むとくせが悪化するので、ヘアミストなどで濡らすようにしてください。
くせをくっきりさせるために濡らすとはいえ、「くせをくっきりさせること」と「髪が傷んでくせが強くなること」とはまったくの別物。
ちなみに、朝シャンしたあとにドライヤーで髪を乾かさずにスタイリングするのはどうなのかというと、パーマ風スタイルを作りたいならそれもありです。
ただし、髪が濡れると髪の毛の表面に存在しているキューティクルが開き、キューティクルが開きっぱなしになると髪の毛の内部の水分や栄養が流れ出てしまいます。
タオルドライで水分を除去して乾きやすくする、ドライヤーである程度の水分を飛ばすほうが髪は傷みにくいです。
それと、髪の根元にスタイリング剤をつけるとベタベタ感が出やすくなります。
くせを活かす際にはある程度ウェットにしたほうがいいとはいえ、限度があります。
頭皮がベタつくと頭皮の毛穴が詰まりやすくなり、頭皮の毛穴が詰まるとその形にゆがんだ髪の毛が生えてきてくせが悪化するので、髪の根元を避けてスタイリング剤を使うようにしましょう。
くせ毛を落ち着かせるテクニックはスタイリングより前の段階を重視
くせ毛を活かすテクニックではなく、くせ毛を落ち着かせるテクニックやスタイリング方法が知りたいという人もいらっしゃることと思います。
要は、パーマ風よりもストレート風のスタイリングを希望しているということですね。
完全な直毛は無理でも少しでもくせを落ち着かせたい。
そういう場合は、スタイリングより前の段階を重視してください。
スタイリングより前の段階とは、乾かす段階です。
くせ毛をどうやって乾かすか、乾かし方が大切になります。
普段、ドライヤーをどういうタイミングで使っているでしょうか?
お風呂から出てすぐでしょうか?
少し時間が経ってからでしょうか?
結論から言うと、くせ毛を落ち着かせたいならドライヤーはなるべく早くに!
くせ毛のくせは、濡れたあとは乾くほどにくせがついていきます。
濡れているとくせが強くなるわけですが、濡れている時のくせはまだ固定されていません。
時間をかけて乾いていくと、じわじわとくせが固定されていきます。
固定される前に一気に乾かせば、くせが固定される前の状態、すなわち、くせが強く出る前の状態をキープできます。
そうはいっても、髪がびしゃびしゃに濡れている状態でドライヤーの温風を当てても、乾くのに時間を要します。
ドライヤーの熱風が髪に当たる時間が長くなればなるほど、髪にはダメージが行き、髪のダメージが蓄積すれば蓄積しただけ、くせ毛のくせは強くなります。
よって、ドライヤーの前にも一工夫。
タオルドライをしっかりとしましょう。
たかがタオルドライ、されどタオルドライ。
タオルでしっかりと水分を除去してからのほうが、ドライヤーを使う時間は短縮できます。
ドライヤーをなるべく早くに使うことがくせ毛を落ち着かせるテクニックのようなものだとしても、そこは慌てず、タオルドライという手順を踏んでみてください。
最近では、吸水性に優れているタオルドライ用のタオルも売っています。
くせ毛をテクニック皆無でスタイリングしたいなら“切り方”が重要
くせ毛をとにかく楽にしたい、テクニックなしで楽になりたい!
テクニックがなくてもスタイリングはしたい。
そういうことでしたら、“切り方”が重要です。
切り方とは髪の切り方のことですが、自分で切ってくださいという話ではなく、美容院で髪を切る際のオーダーのしかたが重要になるという意味です。
くせ毛でしかも毛量が多いタイプだとオーダーしがちなのが「梳いてください」。
髪の毛の重みがあったほうがくせは落ち着きやすく、梳いて物理的に軽くなるとくせが強くなることがあります。
あとは、梳いて毛先の長さがランダムになると、伸びてきた時に短い毛が長い毛を押して広がりやすくなることも。
まったく梳かないとそれはそれでもっさりとしてしまって扱いにくく、スタイリングしにくくなります。
くせ毛は何が何でも梳いてはいけないということではなく、梳き過ぎないように、適度に梳くようにするのが望ましいです。
梳いてください、でも、梳き過ぎないでください。
オーダーとしてはこんな感じでしょうか。
あとは、梳かない切り方を選択するという方法があります。
この場合の梳かない切り方とは、一般的なカット技術で梳くというカット方法を封印するという意味ではありません。
梳くことなくボリューム調整をするSTEP BONE CUTで髪を切るという意味です。
一般的なカット技術でボリューム調整するとなるとどうしても梳くことが多くなります。
対して、STEP BONE CUTは立体的になるように切っていく過程でボリュームが必要なところはボリュームが出るように、不要なところはボリュームを削るようにするのですが、梳きません。
梳かないので梳いた際に生じるデメリットが生じず、なおかつ、くせ毛に必要なボリュームは残して不要なボリュームは削るので、くせ毛が扱いやすくなります。
くせ毛が扱いやすくなれば、テクニックがあってもなくても、スタイリングはしやすくなります。
まとめ
くせ毛はほんの少しのテクニックでもスタイリングを楽にすることはできる
くせ毛は、何かすごいテクニックがないと扱いが難しいように思えますが、些細なテクニックでも楽にスタイリングすることはできます。
例えば、濡らすなり水分が多いワックスを使うなりしてウェットにし、くせ毛を活かすスタイリングにする。
例えば、髪を洗ったあとはくせが固定される前にドライヤーで乾かして、くせ毛が落ち着くようにする。
例えば、梳き過ぎないようにオーダーする。
例えば、STEP BONE CUTで髪を切る。
ウェットにするだけ、ドライヤーで乾かすだけなので、些細なテクニックです。
梳いたり切ったりはプロに任せてオーダーするだけなのでテクニック不要です。
くせ毛は確かに扱いが楽ではないものの、楽にすることは不可能ではないので、あきらめないで楽になる方法を模索してみてください。
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