生ケラチンは「SBCP 生ミネラルマスク+」に配合されている成分のひとつなのですが。
ケラチンであればトリートメントなどで見聞きしたことがある人もいるのではないでしょうか。
単なるケラチンではなく“生”とついているケラチンの話になります。
生ケラチンとケラチンの違い、メリット・デメリットの違いについて解説します。
加水分解されているいないがあって、されていないのが生ケラチン
生ケラチンについて解説する前に、ケラチンの話をしましょう。
ケラチンは、たんぱく質であり、アミノ酸でもあります。
こう書くと、たんぱく質なのかアミノ酸なのかどちらなのかと思いますよね。
どちらも、です。
たんぱく質は複数のアミノ酸が結合してたんぱく質という存在になります。
ゆえに、ケラチン=たんぱく質も、ケラチン=アミノ酸も、どちらも間違っていません。
そして、ケラチンは髪の毛の主成分です。
髪の毛の主成分はたんぱく質だと言われたりアミノ酸だと言われたりするのは、たんぱく質=複数のアミノ酸が結合した物だからです。
ちなみに、ケラチンは18種類のアミノ酸が結合しています。
ケラチントリートメントという名前を聞いたことはないでしょうか?
髪の毛の主成分であるケラチンは髪の最外殻・キューティクルによって守られています。
が!
キューティクルは残念ながら鉄壁の守りを誇る外壁などではなく、傘のごとく、濡れると開き、一定の温度以上でも開きと、開く性質を持っています。
キューティクルが開いている時、髪の毛の内部に存在している水分やケラチンは少しずつ流出していってしまいます。
流出すればするほど髪の毛の内部はスカスカになっていくということ。
スカスカにならないようにケラチンを補充してあげることで健やかで美しい髪にする。
これがケラチントリートメントです。
ですが、そのケラチントリートメントに使われているのが生ケラチンなのかというと、違います。
じゃあ、ケラチンには生ものとそうではないものがある?
それも違います。
ケラチントリートメントに使用されているのは主に加水分解ケラチンで、加水分解されていないケラチンを生ケラチンと分類しています。
生ケラチンは加水分解された物とくらべるとサイズが大きい
髪の毛の主成分はケラチン。
だから、失われたケラチンを補給することは傷んだ髪を補修することと同義です。
が、ここで問題となるのが、ケラチンの大きさです。
ケラチンという存在を最小になるまで小さく小さくしていくと目に見えないくらい小さな原子サイズになります。
原子と原子がいくつか結びついて分子サイズになります。
分子サイズでもとても小さいのですが、それでも、髪の毛に浸透させようと思ったらもっと小さくしないと浸透しません。
だったら小さくしましょう、ということで、小さくしたのが加水分解ケラチンです。
加水分解とはどうやって分解するのかその方法のことで、水を加えることで分解するのが加水分解です。
意外かもしれませんが、水を加えると分解されます。
厳密には、化合物に水という存在が結びつくともともとの形状を保てなくなります。
もともと水に弱くて水と結合した結果、バラバラになってしまう。
例えば、スニーカーのソールのプラスチック素材が経年と共に空気中の水分と結びついてボロボロになっていくのも加水分解です。
では、生ケラチンはというと、加水分解されていないケラチンですから、当然のごとくサイズは小さくありません。
むしろ、大きいです。
その大きさが、生ケラチンの短所のようで長所にもなるポイントです。
SBCPヘアマスクに配合した生ケラチンは浸透しないのではなく浸透しなくていい
髪の毛の内側まで浸透できるように分解した物が加水分解ケラチン。
対して、加水分解されていない物が生ケラチンです。
でもそれだと浸透できないんじゃないの?と思った方、大正解です。
生ケラチンは髪の毛の内側に浸透しません。
サイズ的に浸透できません。
しかし、浸透しないことこそが生ケラチンを配合する真の目的となります。
髪の毛の補修を目的とするなら、加水分解ケラチンのような浸透する補修成分を配合するべきではないでしょうか?
実は、「SBCP 生ミネラルマスク+」にはそういった浸透する成分も入っています。
ケラチンに関しては、生ケラチンだけではなく低分子ケラチンことサイズの小さなケラチンも配合しています。
ならば、どうして浸透しないケラチンこと生ケラチンを配合するのか?
浸透しないからです。
浸透しないということは、髪の毛の内側に入っていかないということ。
髪の毛の内側に入っていかないということは、髪の毛の外側に残るということ。
髪の毛の外側に残った生ケラチンは、キューティクルよりさらに外側に存在することになります。
キューティクルは髪の毛の内部の大事な物を守ってくれて入るものの、開くという欠点を抱えているディフェンスです。
完全無欠とは言えないディフェンスの外側に生ケラチンが存在していれば、生ケラチンとキューティクルとの二重の守りになります。
これが生ケラチンを配合する狙いです。
浸透しないのではなく浸透しなくていい。
そうとも言えるケラチンが生ケラチンなのです。
まとめ
生ケラチンは浸透しないので髪の内側に入らず外側にとどまる
生ケラチンは生もののケラチンという意味ではなく、簡単に言うと、加水分解されていないケラチンです。
そもそもケラチンに生ものや生ものではないといった概念は存在しません。
実のところ、生ケラチンとはこれこれこういう物ですという定義がはっきりとは定まっていないのですが、少なくとも、「SBCP 生ミネラルマスク+」に配合されている生ケラチンは加水分解されていないケラチンです。
通常、加水分解されているケラチンであれば髪の毛の内側まで浸透します。
髪の毛の主成分であるケラチンが減少してしまっていたとしても、加水分解ケラチンで補充してあげれば、もとの健やかさを取り戻します。
そう考えると加水分解ケラチンをヘアマスクに配合する意味はあっても加水分解されていない生ケラチンを配合する意味はないような……?
いいえ、意味はあります。
生ケラチンは加水分解されていない、つまり、髪の内側に入っていかない。
言い換えれば、髪の外側に残るということです。
髪の外側に残れば、髪の毛の最外殻・キューティクルと生ケラチンという二重の守りが髪に備わることになります。
髪の外側からのダメージを防ぎつつ、髪の内側から水分やケラチンが出て行ってしまうことも防ぐ。
それが生ケラチンの強みであり、「SBCP 生ミネラルマスク+」に配合している理由です。
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