熱ダメージの補修は、乾燥毛の修復よりも手がかかります。
熱でダメージを受けて補修する必要が出てきた場合、乾燥毛よりもダメージが進行していることがままあるからです。
熱ダメージとはどんなダメージで、どうしてそんなダメージを受けてしまうのか。
予防する方法の有無や、補修に適した成分など。
熱ダメージの補修についてまとめます。
熱ダメージの補修は乾燥毛の修復よりも困難
髪の毛は熱に弱いです。
どうして弱いのかというと、そういう性質だから……。
それでは身も蓋もないのでもう少し詳しく説明すると、髪の毛という存在の一番外側・髪の表面を覆っているキューティクルという物が熱に弱いからです。
熱に弱いというか、熱にも弱いというか。
キューティクルは髪の毛を守ってくれている反面、守備力に難があります。
キューティクルはウロコみたいな形状をしていて、ヴェールやサランラップみたいに1枚の何かでくるんと覆うのではなく、魚のウロコや瓦屋根みたいに何枚も重なって髪の毛を覆っています。
何枚もあるなら強そうに思えるかもしれません。
が、キューティクルには“開く”という性質があります。
何枚何十何千とあろうとも、一定の条件で開きます。
その条件とは、「濡れること」と「熱」です。
濡れても開き、熱を受けても開き、開くと髪の内部の水分や栄養が流失し、髪が痩せ細ります。
乾かすなり冷やすなりすればまた閉じるのですが、シャンプーで濡れるのもドライヤーやヘアアイロンの熱を受けるのもほぼ毎日のことですよね。
他にも、紫外線を浴びるなどの外的要因、ストレスなどの内的要因。
そうやってダメージが蓄積していくと、髪が乾燥します。
うるおいが不足し、パサつき、静電気が起きやすくなり、広がったり、うねったりする上に、手触りが良くない髪。
これが乾燥毛です。
水分を失っている乾燥毛を修復するのはただ水分のみを与えればいいというものではない点がちょっと大変ですがしかし、キューティクルが開いた上にはがれ落ちてしまっていなければまだ修復可能な範囲です。
問題は、熱ダメージです。
玉子に熱を加えると、半熟なり固ゆでなり、固まりますよね?
そして、一度固まった玉子は生の玉子には戻せません。
熱ダメージはそれと同じことです。
熱ダメージは補修できないレベルでなければ何とかなる
熱ダメージ、すなわち、熱で受けたダメージ。
この場合の熱とはドライヤーやヘアアイロンの熱です。
熱で開くという性質を持っているキューティクルは、ドライヤーを使ってもヘアアイロンを使っても開きます。
あまりにも高温になると、そして高温の状態で摩擦が起こると、キューティクルは脱落します。
もうひとつ。
髪の毛の主成分・ケラチンはたんぱく質です。
たんぱく質が摂取できる身近な食品の代表例・玉子に熱を加えると固まるわけですが、それは玉子のたんぱく質が変化するからです。
これをたんぱく質変性と言い、ケラチンでもこのたんぱく質変性は起こりえます。
そして、ゆで卵が生卵に決して戻らないように、ケラチンにたんぱく質変性が起きて手触りが変わってしまった髪の毛はもとには戻りません。
髪は伸びます。
でも、再生はしません。
人間には治癒力がありますが、そういう人間の一部であってなおかつ皮膚の仲間であっても皮膚とは違って治癒力を持たない髪の毛という部位は、自分で再生する力を持っていません。
したがって、脱落したキューティクルも、たんぱく質変性が起きた髪の毛も、もとには戻りません。
じゃあ熱ダメージを受けた髪の毛を補修することはできないのかというと、熱ダメージの度合いにもよります。
キューティクルが脱落していなければ、たんぱく質変性が起きていなければ、補修のしようはあります。
また、熱ダメージを予防することも可能です。
熱ダメージは深刻になる前に補修しつつ予防する
熱ダメージの補修は、キューティクルの補修でもあります。
はがれ落ちたキューティクルはどうにもならないものの、開きっぱなしになっていてもはがれ落ちていないキューティクルであれば、補修成分が入っているトリートメントの類でどうにかできます。
例えば、「SBCP 生ミネラルマスク+」にはキューティクルの“浮き”を抑制する成分・ペリセアが配合されているので、キューティクルがはがれ落ちる前にケアできるわけです。
あとは、熱ダメージ予防のためにできることは割とあります。
要は、たんぱく質変性が起きる温度を超えなければいいのです。
たんぱく質変性が起きる温度は130度です。
結構な高音ですよね。
ただし、これは髪の毛が乾いた状態での話です。
ヘアアイロンはかなり高温になりますから、130度を超えないように気をつけてみてください。
なお、髪の毛が濡れていると温度は一気に下がり、60度からたんぱく質変性が始まります。
だから濡れた状態でヘアアイロンを使うのは髪の毛にとってNGなんですね。
アウトバストリートメントを使うことで熱ダメージを軽減できる一方で、アウトバストリートメントでびしょ濡れの状態にしてしまうと60度からたんぱく質変性が始まりますから、アウトバストリートメントのつけ過ぎに注意です。
ドライヤーの熱は130度になることはなく、60度にもならないはずですが、びしょ濡れの状態でドライヤーを使い始めないことがたんぱく質変性の予防となります。
しっかりとタオルドライを!
それから、一箇所にずーっと風を当て続けるとそこだけ温度が高くなります。
それではたんぱく質変性に起きてくださいと言っているようなものですから、髪の毛全体にまんべんなく風を当てるようにしましょう。
まとめ
熱ダメージの補修はキューティクルが落ちる前及びケラチンが変質する前に
熱ダメージは、時として、乾燥毛よりも深刻なダメージです。
熱によりキューティクルの脱落やたんぱく質変性が起きると、それはもうもとに戻せないからです。
伸びても自己回復しない髪の毛のキューティクルは、脱落したら生えてきません。
ゆで卵を生卵に戻せないのと一緒で、髪の毛のたんぱく質・ケラチンが変質したらリセットできません。
もっとも、そこまで熱ダメージが進行していなければ、補修のしようはあります。
キューティクルがはがれ落ちる前、開きっぱなしになっているとしてもとにかく脱落する前。
であれば、キューティクルを閉じる成分・ペリセアが配合されている「SBCP 生ミネラルマスク+」などでケアすれば間に合います。
改善も大事ですが、予防も大事。
キューティクルの脱落が起きないよう、たんぱく質変性が起きないよう、
・髪の毛が濡れた状態でヘアアイロンが使わない
・髪を保護するアウトバストリートメントだとしても髪がびしょ濡れになるほど使わない
・ドライヤーもタオルドライでなるべく水分を除去してから使う
・ドライヤーの風を一箇所に当て続けると高温になりやすいので髪の毛全体にまんべんなく使う
こういったことに留意してみてください。
ちなみに、「SBCP 生ミネラルマスク+」にはメドゥフォーム‐δ‐ラクトンという、ドライヤーなどの熱をきっかけにケラチンと結びつき、キューティクルを整えたり保護したりする成分も入っています。
キューティクルの修復も、乾燥毛の修復も、そして熱ダメージの補修も、「SBCP 生ミネラルマスク+」ひとつあれば万全です。
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